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昨日。

お腹を見て、びっくり。

もう、黄色。
体がこんな色になるなんてって、信じられないくらいの
鮮やかな黄色。
それも、全身。
そして、腹水。
歩くのがトボトボなんかじゃなく、ボテボテって言うくらい。

ガンマ後、初めての血液検査。
杏の状態を見てたら、とても期待なんか出来そうにない。
だけど、行かなくちゃ。

先生も黄疸には驚いた。
体重はまた、10.3kg。
腹水が増えてる証拠。
そして、浮腫み。
血管が見えないくらい。
何度も針を刺しては抜き、だけど杏はじっとしていた。

案の定、前回の輸血後は20%あったヘマ値が12%にまで減っている。
たった4日で6%のダウン?
そんなのってあり?

輸血をするので、待機してくれてるワンコの飼い主さんと
至急連絡を取るよう、先生に言われる。
「んじゃ、杏は預かっておくわ。」先生は言ったけど
「預けるんですか?」
そう返事した私の気持ちを汲み取って
「せやな、いったん一緒に帰ったほうがいいな。
 何度も言うけど、非常に良くない状態やから。」

また、念を押された。

一緒に帰って、時間まで杏の傍にいた。

17時、再度病院へ。
クロスマッチはなんとか適合。

供血してくれるご近所の黒ラブのララは、なんとヘマ値が55%。
極上中の極上。
ララ、痛い思いさせてごめんな。
けど、ありがとね。

23時、輸血が終わったと連絡が入ったから急いで迎えに行った。

先生は30%までヘマ値が上がるのを期待したようだったけど
採血量が少し足らなくて、24%どまり。
それでも前回の輸血後よりは、元気に見える。
だけど、初めて輸血した後の元気さと比べると
同じ24%でも、今は随分としんどそうだ。

利尿剤を掛けたので、腹水が少し抜けて9.8kg。
それでもまだ、500gくらいは体内にある。
浮腫みも酷いので、水分の制限をする事に。

帰るなり、水を欲しがる。
だけど、あげられない。
いつも水が置いてある場所の前から動こうとしない。
布団に移して寝させたけど、朝起きたらそこで寝ていた。

今日もずーっと水の前にいる。
水を入れてあげると、急いで飲んで
空になった器を舐め上げている。
それを諦めたら、今度は私を見上げる。
「お水、ほしいねん。」って。

ごめんな、あんちゃん。
母さんも、好きなだけ飲ませてあげたいで。
だけど病気を治す為には、あげる事ができひんねん。
ほんと、ごめん。
わかってな。



病院から帰宅後。
足のテープが痛々しい。お腹も黄疸で黄色。
涙が出る。







病院へ連れて行ってから、今日でちょうど一ヶ月。

一ヶ月前、生きてるのが不思議だと言われた。
いつ死んでもおかしくないと言われた。

だけど一ヶ月経って、杏は生きてる。

一ヶ月前に死んでてもおかしくなかったのに、杏は生きている。



一ヶ月前、神様が杏に死を選ばなかった理由。

杏に生き抜くと言う結果を与えてくれたから。
この先も命を繋ぐ為。
まだ何年も生きて行って良いんだって、神様が言ってくれたから。

そう信じたい。







* 息子が新型のインフルエンザにかかりました。
 もしかしたら私も?!
 少し体調が良くありません。
 ブログはなんとかアップしていきたいと思っていますが
 コメントのお返事、できません。
 メールのお返事も少し遅れます。
 お許しください。
 
 また、五度目の輸血もそう遠くなさそうです。
 先生と相談して、待機してくださってる方に
 ご連絡させていただく事になるかもしれません。
 よろしくお願いします。











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昨日ブログをアップして、遅めのお昼ご飯を食べて
ふと杏を見たら
朝は落ち着いていた呼吸が、また荒くて不規則に。
かと思えば、今にも止まりそうな弱い弱い呼吸。
体の震えも、なんだかいつもと違う。
時々大きな震えが何度も来る。

そうなるとまた私は、ダメで。
もう、杏の傍から離れられない。

翌日の広告商品の品出しに
16時くらいから仕事に行くつもりでいたけど
とても仕事に行ける気持ちではない。

横について手を握り、ただ背中をさすっていた。




だけど、きちんと朝は来る。
今朝も、杏と一緒の朝が来た。




そんな日を、もう何度も繰り返している。

あと何回、こんな日を繰り返すのかな?

もっと強くならなきゃ、私。





この姿勢をする時は、比較的楽な時なのにな。




杏が元気だと、私も元気が出る。
杏が元気でないと、なんだか私も元気が出ない。
杏の元気が、私に映ってる。
本当は反対でないといけないよなぁ。
いつも私が元気で、その元気を杏に分けてあげれるように。

諦めの悪い私は、いつになったらこの現実を受け入れて
折れない心で立ち向かっていけるんだろうか?



杏は、元気です。って言っても
その辺のワンコとは比べ物にならないくらい、へばっていますが。
輸血&ガンマから帰ってきた時の呼吸よりは落ち着いた感じ。
一日中震えているのが、気になるけど。
先生曰く、
「人でも自分の意思に関係なく、目の下辺りがピクピクする時あるやろ?
 そんな感じやと思うで。今は筋肉が衰えてるからな。」

だそう。
それに、おりものがすごい。
こんなの初めて見た。

「鼻水が出るんです。
 目ヤニが出るんです。
 呼吸が荒いんです。
 鼻息がすごいんです。
 おりものがすごいんです。
 もうな、そんな小さな事を気にしててもどうしようもないんや。
 何度も言うけど、何が起こってもおかしくない状態にかわりない。
 前を見ていくしかないんやで。」

また、怒られた。
そう、もう何処も彼処もすべてが正常ではないから。

先生は決して楽観的な事を言ってくれない。
「治るから、大丈夫や。」
なんて、言ってくれた事ない。
それでも私は、過剰に期待して落ち込んでを繰り返している。
先生にはきちんと杏の事が見えてるから。
「一日中、杏の事が気になってるわ。」
先生もそれだけ必死なんだろう。
そして、きっと私の事も見えてるんだろう。
楽観的な事は決して言ってはくれないけど
いつも前向きに進むよう、励ましてくれている。
先生の前で泣いたのは、一度だけ。
その時も、ただ進む事・闘う事を教えてくれた。


メールが届く。
開けると『供血の件です。』
件名を見るだけで、涙が出る。
杏の前で泣いたらあかんと思うけど、こればかりはどうしようもない。
親切が身に染みる。

見ず知らずの方が、杏の為に自分の子に針を刺そうとしてくれる。
大切な大切な血を、分けようと思ってくれている。

「頑張って。」
「大丈夫?」
「食べてる?」
「体、気をつけや。」
そんなメールも届く。

ありがとう。
杏と私は、本当に沢山の人に支えられています。
心から、ありがとう。



昨日辺りから冷え込み始めた。
風邪や肺炎が怖いから、寝ている杏にひざ掛けをかけるけど
いつの間にやら飛び出して
おまけにどうしてだか、何も敷いてない床を好む。
掛けては飛び出され、飛び出されては掛けて…
こちらでも、闘い勃発。

そうや!杏はコタツが大好きや。
コタツの中だと(もちろんまだ電気は入れない)、こっちも安心。

急いでコタツを出したものの…

 ただ見るだけ…

作戦失敗です。


昨晩20時、三回目の輸血とガンマガードの投薬が終わったと
先生から電話が入る。

車を飛ばして迎えに行く。
病院の前に車を停めると、待合室をよろよろと歩く杏が見えた。

あぁ、頑張った。
よく頑張ったな、あんちゃん。

診察室に入って話を聞く。

先日、業者から送られてきたニュースレターに
小腸の腫瘍からの出血で貧血を起こしていた犬の症例が載っていて
あまりにもタイムリーだったから、先生的にも気になったらしい。
腹水の確認に、エコーで腹部の検査はしているが
問題になるような腫瘍は見られないと言われていたけど
血便も出ているから、念の為
バリウムでのレントゲン検査をした結果、腫瘍は見られなかったそう。

また、前回の輸血から10日だったから
病院のワンコのPCV値も万全のところまで戻っていなかった様で
輸血後のPCV値は、20%どまりとなった。
今週末辺り、四度目の輸血となるだろう。

腹水を抜くため、利尿剤を使用。
バケツいっぱいくらいのおしっこをしたそう。
入院前は9.4kgあった体重が、9.1kgに減っていた。
確かに抱いても軽かった。
そして、抱いてもなんだか元気がないように思えた。

家に帰るなり、大量に水を飲む。
まめにおしっこに連れて行くが、すぐにお腹が張り出した。
いつも輸血後は元気なのに
PCVが20%あったら、もっと元気なはずなのに
鼻息も呼吸も荒く、なんだかぐったりしてる。
ガンマガードって、こんなにきつい薬なのかな?

だけど、食欲だけは依然すごい。
病院で17時にご飯をもらったらしいが、それでもまだ欲しがる。
嘔吐が怖いから、少しだけ食べさせた。

やっぱりこの呼吸は変だ。
前日、病院に行く前もこんな呼吸をしていた。
鼻息も荒かった。

輸血したのに、同じってどういう事?

気になって先生へ電話。
先生もガンマガードを使うのは初めてだから
投与後の状態がどんな風になるのかは知らないはず。
だけど、いてもたってもいられなかった。
どうする事も出来ないのも、わかっていた。

とりあえずは見守る事。
杏の体の中で、何かが起こっている証拠。
それが良い方向へ動いてくれるのを、願うだけ。



鼻息は相変わらず荒いけど、呼吸は今
少し落ち着いてきた。
お腹が少しピンクに見えるのは、私の欲目だろうか?

反抗期でどうしようも手のつけられなかった息子が
落ち込んで何も出来ない私の代わりに、料理をしてくれたり
ほんの少しの血だって、今の杏には大切だと言って
蚊を見つけると、必死になって追いかけている。
杏のおかげ、だね。



杏を見守る、李。
甘えたの妹だったのに、こうやって心配してる。





友達がオリオン座の流れ星に、杏の事を願ってくれた。
大きな流れ星だったそう。
そんな大きな流れ星なら、きっと大きな願い事
かなえてくれるよね。

ガンマガード。
お願い。
杏を助けて。



朝から、うんん、前日からちょっとしんどそうだった。
けど、木曜は獣医さんが休みだから
緊急で行かなきゃいけないほどはしんどくはなさそうだったから
家で様子を見ていた。
杏の病気で、休みなく動いてもらっている事わかってるから。

いつもは診察時間ぎりぎりに入って、先生とゆっくり話する。
だけど、朝一で行く事にした。

私、ずーっと思ってたんやけど
杏って、自分のテリトリーから一歩でも出ると
元気が出るって言うか、出すって言うか
しゃんっ!てするなんな。

外でおしっこさせててもそう。
病院に行ってもそう。

家じゃ寝てばっかやのに、歩いてたりするから
皆、病気やなんて思わへん。

気、張ってるんかな?


病院は、空いてて。
血液検査したら、水曜に14%あったpcv値が
いきなり10%に減っていた。

緊急輸血。
供血に待機してくれてるご近所のワンちゃんの飼い主さんは仕事の為
また、前回から10日経ってるという事で
今回もまた、病院で飼っているワンちゃんから
血をもらうことになった。

そして、輸血と平行してガンマガードも投与する事になった。


ガンマガード。
実に8割のワンちゃんに効果があらわれると言う薬。
これが効かないって事は…
そう言う事なのだ。

最後の切り札に近い。



怖かった輸血も、何とか無事終わり
ガンマガード投与の為、入院。


杏の居ない夜。

おしっこに何度も連れて行くこともなく
背中をさすってあげる事もなく
しょっちゅう様子を気にする事もなく
静かな落ち着いた夜。

だけど、それが反対になんだか落ち着かない。

そして、杏の居ない朝。

元気になったかな?
早く…
あなたに会いたいな。



病院でくつろぐ杏。
いっぱい注射とかされるのに、嫌がらないで病院に入ってくれる。
だから治療が出来る。
我慢強い杏。
いつもいつも、ありがとうって思ってるよ。




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プロフィール
HN:
misa
性別:
女性
自己紹介:

野良出身のにゃんこ三匹
くらら
しいな
たいち
と、暮らしています。


保護犬の幸せ探しのお手伝いを
はじめました。

過去記事は、こちらに。
HP:

2002年10月26日生まれ
プチフラッフィーコーギーの女の子
2016年9月8日
お星様になる
享年 13歳11ヶ月

2012年5月
悪性神経鞘腫と診断され、摘出手術
2014年5月 寛解

2014年9月
糸球体腎炎の疑いありと診断
2014年11月
投薬(ENACARD)開始
2016年3月
投薬(レンジアレン)開始
2016年8月
皮下輸液 開始
くらら

2012年8月くらいに生まれる
野良猫出身の女の子
2012年9月 保護
2013年8月 我が家の子となる
しいな

2013年6月くらいに生まれる
野良猫出身の女の子
2013年8月 保護
2014年6月 我が家の子となる
たいち

2014年5月くらいに生まれる
野良猫出身の男の子
2014年7月 保護
2015年2月 我が家の子となる

2000年10月30日生まれ
コーギーの女の子
2009年12月30日
免疫介在性溶血性貧血で
お星様になる
享年 9歳2ヶ月

コーギースタイル Vol.27

辰巳出版より 2011.5.30 発売

杏の闘病記を掲載していただきました
巻末 P90~P93
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