去年の秋口くらいから
抱き上げる時に、悲鳴に近い鳴き声をあげるようになった李。
九月・十二月の、腫瘍の定期健診の時に
レントゲンと超音波で、原因を診てもらったけど
どちらにも目に見えての異常はなく、神経的な痛みであるだろうと診断。
原因を知るのには、MRIかCTを撮るしかないと言われたけど
足運びも問題なく、歩行も出来ているので
今はまだそこまでする必要はないだろうと言われたのが十二月。
その後も、やはり抱き上げたり
酷い時には、撫でているだけでも鳴く事が何度もある。
気になるのはそれだけではなく
もともと散歩はあまり好きではないので、歩く速さは前々からかなり遅かったけど
今は、一層遅い。
今までの倍くらいの時間がかかる。
そして、遠くにも行きたがらなくなった。
家でも、今までは自分で上っていた階段を上らなくなったし
ソファーの上にも、上らなくなった。
自分の意思で上らないのか、それとも上れないのか…
そして、よくあるこの金の側溝の蓋。
今までは50cm以上あったって余裕で飛び越えていたのに
最近は、30cm程でも飛び越えるのをためらい
この上を歩くのはとても苦手だったのに
飛び越えるよりはマシなのか、上を歩くようになった。
なによりも一番私を心配させているのが、ボール遊び。
今までは、これが何よりも好きだった。
十一月頃はこんなに楽しそうだったのに、最近では
全く笑顔が無いし、遠くに投げると取りに行こうとしない。
ボールを追うスピードも走っているとは言えず、駆け足程度。
この事をみ~さんに話したら
「ボーダーコリーで、関節保護に為にレッグウォーマーしてる子がいるよ。」って教えてくれた。
そーよね、人だって冷やすと関節痛くなるもん。
で、早速作ってみた。
100均で売ってる椅子の足のカバーの底を切って、レッグウォーマーに。
あと、腰も冷やしちゃダメだろうって事で腹巻。
かなりの不恰好さだけど、そんな事言ってられないもんね。
その後、市販のレッグウォーマーを追加購入。
腹巻の代わりに、マナーベルトを代用。
ちょっとは見栄えはマシかな。
先週の終わり頃は調子も良かったのか、歩く速さはのろのろだけど
駅前の公園まで行って、少し楽しむ事もできたよう。
それでもまだ、笑ってるとは言えないな。
あんなに好きだった事もしない(出来ない)程の事が
李の体の中で起こっているのか?
そう思うと、歩行に問題ない今でも
麻酔をかけても、MRIを受けた方が良いんじゃないか。
ましてやそれが痛みであるなら、尚更取り除いてあげたい。
最近はそればかり、グルグルと考えている。
腫瘍がかなり深くに浸潤していた為、筋膜までも切除する手術となったので
もしかしたら歩行障害が出るかもしれないと言われた。
幸いにもきちんと歩け、ボール遊びも楽しめた。
今回の症状が、手術の後遺症からきているものなのか
年齢的な事からきているものなのかはわからないけど
歩く速さが遅いとか、階段が上れないとかはどうでも良い。
ただ、あれだけ大好きだったボールを追う事。
これだけはまた楽しませてあげたいって思う。
こんな思いも、人間の勝手なのかな?
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