歩を無事保護し、大阪への帰途。
歩は、私の膝の上で眠っていました。
小さく丸まって眠っている歩。
4キロもない小さな小さな体。
わずか二ヶ月前は、生死の境を彷徨っていました。
そんな小さな体で、肌寒い雨の夜をよく頑張ってくれました。
歩はレモピさんに保護されるまでは、外の世界も全く知りませんでした。
そんな歩は、一体どんな思いで
寒くて真っ暗のあの夜を過ごしたのでしょうか?
再び歩き出したのは、希望へ向かってだったのでしょうか?
それとも、一人ぼっちの不安から逃げたかったのでしょうか?
歩の背中を見てると、不安だった気持ちと、今の安堵の気持ちとが
私に伝わった気がして、涙が出そうになりました。
そして時々、私を見上げ
時々、運転してるレモピさんを見上げ。
その瞳を見ると、愛おしさがこみ上げてきました。
ほんと、よかった。
ほんと、よく頑張ってくれた。
そしてその思いと同時に、家に残してきた李とりぼんに
すごくすごく会いたくなりました。
前日の夜、レモピさんから電話があって
李にもりぼんにも構ってやる時間もなく、慌てて用意をして飛び出してきたから
彼女達もまた、私の居ない夜を不安に思っていたでしょう。
早く帰って、李とりぼんを抱きしめたい。
そんな気持ちで一杯になりました。
家に帰ると、二匹は
いつも以上に
うるさく喜んで、私を迎えてくれました。
私が出かけた後の様子を聞くと
りぼんは、最近すっかり私のストーカーになってるので
昨晩は夜中の二時くらいまで、鳴き続けていたそうでした。
いつもはうるさい「ワンワン」も、この日に限っては愛おしく
「ほって行ってごめん、待っていてくれてありがとう。」
そう思って撫でたけど、きちんと彼女達に伝わったかなぁ。
小さな小さな命を守る事。、その意味。
愛おしい瞳。
元気で傍に居てくれる事に改めて感謝して。
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