大好きだった腕枕を嫌がるようになったのは
よくよく考えたら、体調が悪くなってから。
最近はまた腕枕をせがむ様になってきた。
私はお布団が毛だらけになるのが嫌で
お布団で一緒に寝た事がなかった。
杏と李はリビングで、私は上の部屋で寝ていた。
だけど杏が病気になってからは、リビングで
杏のお布団の横に私のお布団を敷いて寝ている。
最近は杏、自分のお布団でなく私のお布団に入ってくる。
そして私の腕を自分の鼻で突き、腕枕をしろと言う。
もうそろそろ一緒に寝なくても良いんだけど
なかなか自分の部屋で寝ようと思えない。
あんなにお布団に毛が付く事、嫌やったのになぁ。
私が分離不安なのかなぁ。
昨夜もやっぱり杏は、腕枕をせがむ。
腕枕をしてやると、安心して寝る体勢に入り
いつもよりちょっと大きい寝息を立ててだした。
ん?
なんだかいつもより呼吸が早い気がする。
いや、正常か?
気になって、眠れなかった。
ほんのひとつき前は、あんなに気にした呼吸。
早くなったと思ったら、今にも止まりそうなくらい小さくなって
怖くて怖くて、杏の傍を離れる事ができなくなったっけ。
たった一ヶ月で、あの頃の事を忘れてしまってる。
なんて勝手なんだ、私。


黄疸でまっ黄色だったお腹も、ピンクになった。
腹水を抜くために剃られた毛も、チクチクと生えてきた。
一ヶ月、時間が進んだんだ。
今日、いつもの散歩コースの半分を歩いた。
しんどくなってから短くしたコースは、全部歩けた。
歩き方も、ボテボテでもトボトボでもなく軽やかに歩いてる。
ボテボテと歩く杏を見てきた、近所の柴犬の華ちゃんのお父さんは
今日の杏を見て
「随分と良さそうやな。」って声をかけてくれた。
そう、随分と良い。
だけど、また貧血状態に変わりない。
25%なんて、まだ輸血が必要な子だって居るくらい
けっして安心できない数値。
しっかり気を引き締めていかなきゃね。
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