月曜の血液検査の結果、15.3%と数値を下げてしまった。
本来なら、午前に病院へ行くんだけど
その日は朝から緊急で仕事に行かなければいけなくなって
夕方は夕方で、娘の進路懇談の予定があって
病院に入ったのは、18時前。
もしコレが午前中だったら、そのまま輸血となった。
だけどこの時間から輸血をすると、入院になってしまうから
水曜朝一の検査結果次第でと言う事で帰って来た。
火曜の夕方、少し寒さも和らいだので
李と一緒にベビーカーで、久しぶりに近くの公園へ散歩に出掛けた。
公園でベビーカーから下ろしてやると、いつもなら自由気侭に歩き回るのに
昨日はすぐにおしっこをして、その後は私の傍で座っていた。
それにまたウンチが緩くなり始めていて、呼吸も相変わらず荒くて
食欲はあるものの、あまり具合が良くない事を知らせていた。
そして今日。
やっぱりPVC値は13%台まで落ち込んでいた。
前回は13%で造血反応が出たから、今回も杏の体が緊急異常だと認識して
慌てて血を作り出してくれる可能性がないのか、先生に聞いてみたけど
網状赤血球も増えておらず、その可能性はほぼないとの事。
溶血とか黄疸とか腹水とか、そんな事を考えてる場合じゃない。
とにかく今は、年末に帰省する主人に会わせる。
それが何よりの目標だから、輸血以外の方法はないと判断した。
今までは、自分で血液を作り出す力を潰してしまわないように
輸血後のPVC値を20~30%程度に抑える、教科書通りの輸血をしてきたけど
もう、杏自身が活発に血を作り出す事はきっとないと言う事で
今回の輸血の目標は血を作り出す事じゃなく、時間稼ぎが目標。
そしてその間に、イムランが効きだしてくれる事を願う。
だから今日は400ccもの血液を
病院のワンちゃん、てっちゃんからありがたく頂いた。
400ccもの血液は、今杏の体を流れている血液よりも多いはず。
それだけの量の血液を体に入れるという事は、リスクだって高い。
だけど、もらった血液がどれだけの早さで破壊されるのかわからない。
だから年末までこの命を繋ぐには、少しでも沢山の血液が必要なのだ。
てっちゃんの血液が、ゆっくりと杏の体の中に流れる。
てちゃん、ありがとう。
がんばれ、杏。
何度も心の中でそう言って、帰って来た。
また輸血をしなければいけない日がこんなにも早くくるなんて
正直、思ってもみなかった。
何を、どうしよう!?
整理がつかない。
とにかく今は、杏の無事を祈るしかない。
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