あんちゃん。
去年の今日、あなたの戦いは始まっていたね。
獣医さんで最初に言われた病名は『再生不良性貧血』
生まれて初めて聞いた病名だった。
獣医さんから帰ってすぐ、ネットで検索したら
目に映るのは、全部と言ってよいほど
希望を持てるものではなかった。
去年の今日、母さんは絶望の淵に居たよ。
泣き続ける母さんを、あんちゃんはどう思ってた?
あれから一年経って
今は母さんが、病気と静かに向き合っている。
ココの所調子が良いのは
空から母さんを見守ってくれてる杏なら、もう知ってくれてるやんな。
あんちゃん。
母さんは思うねん。
杏と一緒に病気と戦っていた時、沢山の人やワンちゃんが
杏と母さんを支えてくれたやん。
そしてね
変わらず沢山の人が、病気の母さんを支えてくれている。
コメントを入れてくれたり、メールくれたり、電話くれたり
母さんの様子を気にしてくれてる人達が沢山居てくれてるねん。
杏が居なくなった今でもやよ。
嬉しい事よね。
しんどい思いをしたけど、それを再確認出来た事
良かったって思ってる。
それと、も一つ。
良かったって思ってる事がある。
それは、異常に涙腺が弱くなってるけど
杏の事を思っても、なんでだか悲しい涙は流れへんねん。
不思議な事に、すっごく穏やかに杏の事を思える。
もしかしたら、今だけの事かもしれへんけど
それでも、笑ってる杏を思い出せる事が嬉しいねん。
これから三ヶ月は、沢山の辛い事を思い出すと思う。
だけどこうやって時々は、杏の笑ってる顔を思い出せたら良いよな。
あんちゃん。
あなたもお空で、笑顔で居てな。
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