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去年の今頃、アナタの調子は比較的良くて
母さんは、このまま元気になるんじゃないかって思ってた。

三ヶ月の闘病は、辛く悲しい事ばかりと思っていたけど
こんな喜ばしい事もあったんだよね。



あんちゃん
母さんは最近、三つの命を預かりました。


夕方、李との散歩から戻る頃
お姉ちゃんから
「ケージから脱走してて、部屋がウンチとおしっこだらけー。」って
SOSの電話。

慌てて家に戻ったら、壁や家具にいくつものマーキングの跡。
床には踏みつけられたウンチと、ウンチの足跡。


綺麗に片付けて、ケージの掃除をして
夜ご飯にありつけたのは、20時を回ってた。

こんなの、今日に限った事じゃない。
毎日がそんな感じで、母さんはもう超がいくつも付くほど忙しい。

だけど、そのおかげで
アナタの事を思って泣く事がないの。
思い出すのは、とても穏やかなアナタの事。

アナタが私に伝えたかった事は
私の命の代わりに、救える命を救ってあげて
だと思ってた。
それもそうだと思うけど、もしかしたら
「母さん、もう泣かないで。」って
そのために、アナタが私に届けてくれたのかな?

だったら、私はアナタに感謝しなきゃ。

母さんが出来る事は、本当に本当に小さな事だけど
それでも、アナタの仲間の命がお空に旅立つんじゃなく
幸せな家族へ生きて旅立てるよう、母さんは頑張っていくよ。

そして、これだけは忘れないで。
どれだけ忙しくても
どれだけ他の子コ達が家に来ても
愛してるのは、あんちゃん
アナタと李だから。



アナタは、私の家族だから。

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あんちゃん

十歳の誕生日、おめでとう。

去年はお祝いどころでなくて
そして、今年はあなたは居ない。

一昨年の誕生日には
また来年も、そして再来年も、この先ずーっと
こんな風に当たり前に誕生日が来るって思ってた。

あなたが病気になって、はじめて
当たり前なんて事はないって、教えられたよ。

あなたは、永遠に九歳のままだけど
私達家族や李と同じ様に、毎年きちんと歳を重ねていく。

そしてあなたは、犬の寿命よりも長く生き
二十歳を迎えても、三十歳を迎えても
老いる事無く、きらきらしたあなたのままで
私の中で、生き続けるんだ。



買ってきてから、二年。
花をつけなかった金木犀。

今年もいろんなお家の庭先から、ダイスキなこの香りがしていたのに
うちの金木犀は、つぼみさえも付けなくて
秋も終わって、冬の入り口の季節になってしまった。

だけど、今朝見たらね



もう諦めていた小さな花が、咲いてました。


杏が居なくなってから、不思議な事がいろいろと起こるよ。
あなたがきっと、そうしてくれているんだね。
私の喜ぶ事を、あなたが叶えてくれている。


ねぇ…
だったら一度
夢の中、会いに来てほしいよ。



あんちゃん。
去年の今日、あなたの戦いは始まっていたね。



獣医さんで最初に言われた病名は『再生不良性貧血』
生まれて初めて聞いた病名だった。

獣医さんから帰ってすぐ、ネットで検索したら
目に映るのは、全部と言ってよいほど
希望を持てるものではなかった。

去年の今日、母さんは絶望の淵に居たよ。

泣き続ける母さんを、あんちゃんはどう思ってた?



あれから一年経って
今は母さんが、病気と静かに向き合っている。
ココの所調子が良いのは
空から母さんを見守ってくれてる杏なら、もう知ってくれてるやんな。


あんちゃん。
母さんは思うねん。

杏と一緒に病気と戦っていた時、沢山の人やワンちゃんが
杏と母さんを支えてくれたやん。

そしてね
変わらず沢山の人が、病気の母さんを支えてくれている。
コメントを入れてくれたり、メールくれたり、電話くれたり
母さんの様子を気にしてくれてる人達が沢山居てくれてるねん。

杏が居なくなった今でもやよ。

嬉しい事よね。


しんどい思いをしたけど、それを再確認出来た事
良かったって思ってる。

それと、も一つ。
良かったって思ってる事がある。

それは、異常に涙腺が弱くなってるけど
杏の事を思っても、なんでだか悲しい涙は流れへんねん。
不思議な事に、すっごく穏やかに杏の事を思える。

もしかしたら、今だけの事かもしれへんけど
それでも、笑ってる杏を思い出せる事が嬉しいねん。


これから三ヶ月は、沢山の辛い事を思い出すと思う。
だけどこうやって時々は、杏の笑ってる顔を思い出せたら良いよな。




あんちゃん。
あなたもお空で、笑顔で居てな。





私は元々、かなり涙腺が弱い。

杏が亡くなってから、涙の毎日を過ごしているけど
それがこの一ヶ月、特に酷い。

ほんのちょっと感動の場面でも
ちょっとどころでなく涙が出る。

びっくりなのが、歩いていてふと思った事にも
涙が出てしまう。

ただのペットロスじゃなくて、なんだか病的な気がして
友達に話したら
「まだ亡くなって一年経ってないんやろ?
 せやったら、それが当たり前やって。
って、言ってくれた。
自分も犬を亡くしたり犬の好きなコなら、その言葉もわかる。

だけどその友達は、特に犬に興味のないコ。
そんな友達が、ペットロスを大きな気持ちで見てくれている事が嬉しかった。


そして、ここ数日。
気持ちが大きく揺れている。
この気持ち、杏が居なくなってからはもちろん
今まで生きてきた中で、経験した事がない。
正直、かなり参ってる。

だけど、またその友達が
「しんどくなったら、何時でもいいから電話してきたらいいで。
 ドーンって構えとき。

また、旦那も
「美味しいモン食べて、のんびりしといたら良いから。」

今の私は、そんな優しい言葉に守られている。



きっと、空に居る杏にも
すっごく心配かけてるんやろなぁ。

ごめんな、あんちゃん。



もう8月も終わり。
9月は、おそらく病気が発症したと思われる月。
「免疫介在性溶血性貧血」と診断された月。
戦いが始まった月。

多分これからの三ヶ月は、今まで以上にいろんな事を思い出して
しんどい三ヶ月になると思う。

いっそうあんちゃんに心配かけるな。






しばらくは、またゆっくり進んで行こう。
急がない。
慌てない。
ゆっくり、ゆっくり、進んで行こう。




準備、出来たよ。



父さんも今日、帰ってくるよ。

だから、あんちゃんも
早く帰っておいで。

みんな、待ってるから。


プロフィール
HN:
misa
性別:
女性
自己紹介:

野良出身のにゃんこ三匹
くらら
しいな
たいち
と、暮らしています。


保護犬の幸せ探しのお手伝いを
はじめました。

過去記事は、こちらに。
HP:

2002年10月26日生まれ
プチフラッフィーコーギーの女の子
2016年9月8日
お星様になる
享年 13歳11ヶ月

2012年5月
悪性神経鞘腫と診断され、摘出手術
2014年5月 寛解

2014年9月
糸球体腎炎の疑いありと診断
2014年11月
投薬(ENACARD)開始
2016年3月
投薬(レンジアレン)開始
2016年8月
皮下輸液 開始
くらら

2012年8月くらいに生まれる
野良猫出身の女の子
2012年9月 保護
2013年8月 我が家の子となる
しいな

2013年6月くらいに生まれる
野良猫出身の女の子
2013年8月 保護
2014年6月 我が家の子となる
たいち

2014年5月くらいに生まれる
野良猫出身の男の子
2014年7月 保護
2015年2月 我が家の子となる

2000年10月30日生まれ
コーギーの女の子
2009年12月30日
免疫介在性溶血性貧血で
お星様になる
享年 9歳2ヶ月

コーギースタイル Vol.27

辰巳出版より 2011.5.30 発売

杏の闘病記を掲載していただきました
巻末 P90~P93
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