忍者ブログ
[98] [97] [96] [95] [94] [93] [92] [91] [90] [89] [88
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



診察室に入って採血した後、待合室で待っていた。
10分位して先生が診察室から顔だけ出して
「横ばいやな。」そう言った。
検査の結果、ヘマ値は16%。

金曜から、2%のダウン。
先生は私を気遣って「横ばい」って言ってくれたけど
それは、決して横ばいでないって私は思った。

相変わらず、造血反応は薄いらしい。
金曜からステロイドを増量して造血の『きっかけ』を作っていたけど
経口投与では効き目がなかった。

このまま下がり続けると、次の検診の時には間違いなく輸血になってしまう。
輸血はPVCが上がるから、確かに杏の体は楽になる。
だけどその反面、溶血してしまう。
溶血は黄疸となって目に見えてあらわれてしまう。
一ヶ月半前の杏は、生き物がこんなに鮮やかな黄色になってしまうのかと
目を疑ってしまうくらいに真っ黄色だった。
杏をもうあんな風にさせたくない。
輸血させる訳にはいかない。

この前から服用し出したイムランが効き出すのには、早くてもまだ10日くらいかかる。
それまでの時間稼ぎが必要だと、先生は言う。
その通りだ。
イムランが良い方向へ導いてくれるまで、杏には頑張ってもらわないと。

そうなれば今出来る事は、ガンマガードかパルス療法。

ガンマはもう私の中では有り得ない選択。
だったらパルスしか方法はない。

「どうする?」先生にそう聞かれて
今までなら即答できた「やりますっ!」って返事も
前回のパルスの後の杏の急変の事が頭をちらついて
「主人と相談してみます。」としか言えなくて
一旦待合室に出て、旦那に電話をかけた。

杏がこの病気になって、初めてかもしれない。
手が、ガクガクと震えた。
電話が耳にぶつかるくらいに震えて止まらなかった。

今までは治療に消極的だった旦那も
「先生の言うとおりや。」そう言って、パルスをする事に賛成した。

そしてその数分後には、私は一人で病院を出た。

夜、迎えに行くと杏は
預けた時よりも元気そうに見えた。
帰って、ご飯もいつも通りにガツガツと食べた。

だけど、やっぱりウンチは相変わらず水状で
今朝も、散歩には行きたがらなかった。

昨日帰ってからの様子を先生に伝えると
前回の事もあるから、今日は念の為お休みさせて
明日の血液検査の結果を見て、二回目に取り掛かるかを検討する事にした。



昨夜、夜空を見上げてた。
ふたご座流星群。
どうしても叶えたい願い事があるから。

だけど流れ星どころか、星さえ見えなかった。


今までいくつモノ危ない橋を渡って来た。
何度も「もう、あかん。」と思ったけど、それでも杏は負けなかった。
だから、今回だってきっと大丈夫。

大きな事は望まない。
横ばいで良い。

見えなかった流れ星にそう願ってる。
PR


この記事にコメントする
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (チェックを入れると管理人だけに表示できます)
一言だけ
生命維持が難しくなると言われてる数値がPCV15%。
溶血を心配される気持ちも分かりますが、16%はかなり危険です。
それと、低酸素状態による脳へのダメージも考えられた方がいいか
と。
りすもも| URL| 2009/12/16(Wed)16:31:49| 編集
無題
星を見た時は私も願うようにします!
杏ちゃんの数値が上がりますように・・・。
願うしか出来ずですがそっと応援させて頂いてます。


きなママ| | 2009/12/16(Wed)23:01:21| 編集
無題
初めまして。以前りょうさんから杏ちゃんの供血の事を知り
陰ながら応援してたのですが。
もう、供血はしなくてもいい状態になって、良かった~と
安心していたのに(その間もブログは覗かせてもらってました)
今 また杏ちゃんの体調が思わしくないと知り
なんと言葉をかけていいのか。。。

でも 応援してます~!
私も流れ星を見たらお願いします!
諦めない心に奇跡は起こりますよ‼
ムクまま| | 2009/12/17(Thu)14:16:41| 編集
お返事
* りすももさん

いつも自分の事のように心配していただいて、本当にありがとうございます。
低酸素の事は、この病気になってから頭から離れた事のない問題です。
脳のダメージとか、長期にわたるステロイドの服用とか
将来の事を考えると、色々怖い事だらけです。
パルスなんて、その典型ですよね。
だけど今の杏の状態を
少しでも良い状態に保ってあげる事に努めたいと思うのです。
16%という数字が、どれだけ危険かもわかっています。
だけど、輸血すると溶血は避けられません。
黄疸も、杏の体力を奪う怖い症状なのです。
脳の状態はわかりませんが、16%でも何とか
杏は日常生活は送れています。
なので、黄疸や不適合のショックの危険をおかしてまで輸血と言う選択は
今の所、私にも主治医の先生にもないのです。

ただ、この先20%でも輸血が必要になってくるかもしれません。
杏の輸血ラインを見落とさないように
しっかり看ていきたいと思っています。


* きなママさん

ありがとうございます。
皆さんの気持ちが、いくつもの奇跡を起こしてくれました。
今回だってまたきっと奇跡は起こるはずです。
私はそう、信じています。


* ムクままさん

はい、まだまだ諦めません。
諦めなかったから、ココまで来れたんですから。
だから、また奇跡を起こします!
ムクままさんの気持ちも、ありがたく頂きますね。
ありがとうございました。



misa| | 2009/12/18(Fri)00:27:52| 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
HN:
misa
性別:
女性
自己紹介:

野良出身のにゃんこ三匹
くらら
しいな
たいち
と、暮らしています。


保護犬の幸せ探しのお手伝いを
はじめました。

過去記事は、こちらに。
HP:

2002年10月26日生まれ
プチフラッフィーコーギーの女の子
2016年9月8日
お星様になる
享年 13歳11ヶ月

2012年5月
悪性神経鞘腫と診断され、摘出手術
2014年5月 寛解

2014年9月
糸球体腎炎の疑いありと診断
2014年11月
投薬(ENACARD)開始
2016年3月
投薬(レンジアレン)開始
2016年8月
皮下輸液 開始
くらら

2012年8月くらいに生まれる
野良猫出身の女の子
2012年9月 保護
2013年8月 我が家の子となる
しいな

2013年6月くらいに生まれる
野良猫出身の女の子
2013年8月 保護
2014年6月 我が家の子となる
たいち

2014年5月くらいに生まれる
野良猫出身の男の子
2014年7月 保護
2015年2月 我が家の子となる

2000年10月30日生まれ
コーギーの女の子
2009年12月30日
免疫介在性溶血性貧血で
お星様になる
享年 9歳2ヶ月

コーギースタイル Vol.27

辰巳出版より 2011.5.30 発売

杏の闘病記を掲載していただきました
巻末 P90~P93
Instagram
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
アーカイブ
最新トラックバック
Copyright ©   aplumricot   All Rights Reserved
Design by MMIT simple_plain Powered by NINJA TOOLS
忍者ブログ [PR]