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6時に治まった吐き気。
朝ご飯をやるのを躊躇したけど、薬を飲まなければいけない。
いつもより少なめにしてあげると、待ってましたとばかりに平らげる。
その後、散歩。
ちょっとおしっこ程度って思ってたら、歩く歩く…。
それもヨタヨタでなくて、軽やかにリズミカルに小走りで。
こんな軽やかな杏を見たのは、いつぶりだろうか。

あんなに吐いたのが、嘘のよう。

念の為、先生へ電話。
吐き止めと下痢止めの処置をする為、病院へ。

杏の元気さに驚く先生。
「歯茎の色も昨日より良いんとちゃうか?」
そんな先生の言葉が超嬉しい。

溶血はまだ始まってない様。
溶血が始まると、おしっこの色がコーヒーの様になるんだそう。
おしっこには異常はない。

吐いたのはお薬による胃腸障害だろうとの事。
お薬(吐き止めと下痢止め)が増えました。

朝の散歩、自分で行きたいと意思表示して沢山歩いた事を話すと
散歩は行きたがったら行っても良いとの事。
杏は多分散歩が大好き。
好きな事(散歩とご飯)を取り上げるのは、反対に良くない。
体力使うからと散歩させへんのんは、反対に杏のストレスになるから
無理のない程度に、歩かせてあげる様に言われる。
(老人が歩かなくなると歩けなくなる様に
 今の杏も歩かへんかったら、歩けなく事もあるんだそう。)

昨夜寝ていない二匹は、午後からぐっすりお昼寝。
旦那が帰ってしまうのにも気付かずに寝てたそう。
杏の呼吸は、もしかしたら李よりも落ち着いてるかもしれない。
(李はメタボなので、常に呼吸が荒い気味。w)

夕方の散歩も元気に歩く。
朝よりは少し短い目に。

免疫抑制剤のお薬を、ご飯と一緒にあげていたのを
食間に切り替えのため、18時に。
喉の奥に入れるのに失敗して、四苦八苦。
このお薬(Atopica)、カプセルなんやけど噛んでしまうとめちゃ苦いらしい。
失敗してきっと杏は噛んだに違いない。
ごめん、杏。

その一時間後に嘔吐。
二度で治まる。
これはきっとさっきのお薬を無理に飲ませたからやろなぁ。
明日の朝、も一回飲ませてみて様子を見てみよう。

ステロイドの副作用の、多飲多尿。
まさにその通り。
お水の飲む量は、以前から驚くほど多かったから今更って感じだけど
おしっこの量は、ほんとすごい。
今までは、朝と夕方の散歩で事足りてたけど
今は、+寝る前のおしっこ。
夜、いくら「おしっこ、行くよ。」って言っても起きようとしない。
よほど眠いらしい。
今日は断念。
オモラシされそうだけど、まっ、いっか。

どんな夜になるかと、ちょっと不安だったけど
とても静かな夜を過ごせた。


朝、起きて一番に「おしっこ、行きたい。」と催促。
娘が何処でしても良い様に、廊下一面におしっこシートを敷いてくれたのに
(以前オモラシされたのが全て廊下だったため。)
そ知らぬ顔。

 敷いたというより敷き詰めた?w
               どうやって掃除するん?w。


外に連れて行くと、速攻大量。
家でしてくれたら、助かるのになぁ。

Atopica、今日もやっぱり失敗気味。
けど、吐く事はなく安心。
ご飯も完食。
散歩もいつも通り。
おしっこも異常ナシ。
ウンチも昨日よりはちょっと固まった、かな?

今の杏を見ると、多分ほとんどの人が杏が病気だとは思わないだろう。
それくらい、普通。
私だって、もう血液を作り出しているんじゃないかって思ってしまうほど。
けど、この状態からの急変もある。
こんなに元気やのに、急変なんて信じられへんけど
たくさんのワンちゃんが急変してるのも事実。

怖い。

気になって気になって仕方なくて、何度も杏の歯茎を見てしまう。
足を握っては、その温かさを確認してしまう。
「かあさん、またぁ?」って、ちょっと杏にはうんざりされてるけど。
だけど、もちょっと母さんのそれに付き合ってな。




貧血と言われて今日でちょうど一週間。
先週の今頃は、泣いてた。
泣くだけしかできなかった。
だけど今は、多くの自信と少しの覚悟が私を支えてる。
時々大きな不安が押し寄せるけど、そんなの押しのける強さが欲しい。


 こころもち、口の周りもピンク





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退院の許可が下り、迎えに行く。

輸血直後のPCV値 23%
退院前のPCV値 24%と、幸いにも溶血はしてない。

歯茎だって、ピンク。
きちんと血が通ってる。
けど、これだって健康な子からしたら白いんやろうな。
でも、今の私にはショッキングピンクにさえ見えるくらいだ。

「やったぁっ!」と思ったのもつかの間、
明日にでも、溶血が始まる事もあるんだそう。

それに、この数値はまだ正常値の半分。
この数値で輸血をする子がいるくらい、まだ安心できる数値ではない。

そう、輸血したから治った訳じゃない。
輸血で命を一ヶ月ほど繋いだだけ。
自分で血を作れなければ、話にならない。
溶血が始まれば、この血も一ヶ月は持たないだろう。
輸血も、二度目・三度目と回を重ねるほど
リスクも高くなるそう。
薬も一週間ほどで何らかの兆候が見られないと、結果が出せないらしい。

後はもう、杏に本当にがんばってもらうしかない。

杏が家に戻った頃、ちょうど旦那も帰宅。
杏の事もあるし、日曜は娘の体育祭。
なので、帰ってきてもらった。

輸血前は、ほとんど横になっていた。
だけど、伏せの状態で周りを見ることが出来てる。
うん、少し元気だ。
そんな杏の姿を見て、ようやく私もご飯を食べる気になれた。
家にも笑い声が聞けるようになった。

散歩は用心して、家の前だけ少し。
階段も抱っこして上がることにした。
なるべく体力は温存させておきたいから。

寝る前、おしっこに行くとひどい下痢。
「薬で緩くなるから気にせんといて。
 今は命のほうが大切やからな。
 続くようやったら、食事の方も指導していくから。」

驚いたけど、先生のその言葉を信じよう。

そして、夜中2時。
吐く。
その後、30分毎。
それが、10分毎に。
17回も吐いている。
もう出る物もないから、胃液ばかり。
2時から一睡もしていない。
そして、李も一睡もせず不安そうに杏を見守っている。
どんなに私がガサガサと動いていても、寝る時は寝る李が
一睡もせず、ずーっと杏を見てる。
李は一体何を感じてるんだろう。

こんなに杏が吐いているのに、涙は出てこない。
多分、昨日に泣き尽くしたからかもしれない。
それにこんな状態でも、杏は自分できちんと血を作る気がするから。
昨日はもうだめだって何度も諦めたけど
今日はなぜだか治る気がする。
だから泣かない。

ようやく今落ち着いた。
二匹が穏やかな顔で寝ている。
長かった夜が明けた。



信じてたら、叶う。
今だけはそれを信じたい。



 帰宅後、いつもの場所でお昼寝。


「血液は無事合ったみたい。
 後は血が増えててくれるか?やな。」

「大丈夫、って事ですか?」
今のところは、やな。」


血液がきちんと体内に残ってくれてれば
今日のお昼にも退院できる。



私は、今日の午後には笑っていられるのかな?
明日は?
10日後は?
一ヵ月後、一年後は?


朝4時、自分で歩いて水を飲みに行き
6時、外におしっこに連れて行ってあげると
きちんと自分で立って用を足し
朝ごはんも、いつもの量をきちんと食べた。

10時、おしっことウンチに連れて行った。

きちんとおしっこをして、ウンチもした。
ウンチはもう十分出てるのに、気持ち悪いのか何度も息む。
薬の影響でただでさえ緩いウンチ。
最後は体液しか出てこない。
それでも何度も息む。
家に連れて帰って部屋に入れると、ぽたぽたとお尻から体液が漏れている。

朝、一瞬目がうつろだったこともあり
食欲はある
まだ立てる
お腹の底から声が出る
だけども、念の為に病院に連れて行った。

別のニャンコの診察に、待合室に出てきた先生が杏を見て
「今日はえらい元気がないなぁ。」と言う。
診察室に入ると、先生は
「輸血しやなあかんかもやな。」と言った。
この前よりも、首に力が入ってない。
首を持ち上げる力がないのだ。

だけど、食欲もあってまだ歩けてる。
その状態で輸血を選択するのも、先生にとっては勇気のいる事のよう。

血液検査のため、大切な血を採取。
すぐに注射器に入ってこない。
だって10%もないんだもんね。

次に診察室に戻った時には、もう輸血の準備が進められていた。

9%あったPCVが、今は6.8%しかないそう。
9%でも即輸血の状態だったけど、余力の事を考えて少し様子を見た。
だけど食欲もあって立ててたとしても、さすがにこの数値はもう限界以下。

点滴の準備をしている杏の頭を撫でるのが精一杯だった。
「頑張るんやで。」そう言うと、涙がこぼれそうだった。
だから、ただ撫でていた。
再度診察室に入ってわずか5分で、私は一人でそこを出た。

帰り道、危ないのはわかってるけど涙が止まらない。
対向車の運転手さんには、きっと丸見えだっただろうなぁ。

家に着いてリビングに上がると、李が不思議そうに辺りを見回す。
「あれ?母さん、杏と出て行ったよな?杏は?」
そんな感じ。



病院からは幸いにも連絡がない。
第一の山(輸血を始めてすぐのショック)は乗り越えたようだ。

「なにか、変やなぁ。」そう思いながらも寝てしまった李のお腹が
痙攣のようにぴくぴくしている。

それを見て、「杏、苦しいんかなぁ。」
そんな事を思ってしまう私は、やっぱりまだまだだ。


朝ご飯を食べ終わった杏の顔を見たら
右目から涙が一粒零れた。



ねぇ、杏
あの涙の意味は何だったん?








今日は息子の体育祭。
陸上部の息子は、体育祭が大活躍の場。
見に行く気満々で、早くからお休みをもらってた。
まさか、こんな事が起こるなんて思ってもなかったし。

先日の診察の時、先生に
「木曜日に息子の体育祭があるんですけど…。」
そう言ったら先生は
「行って来たらいいで。」そう言った。

息子の学校は、電車を乗り継いで一時間弱。
「ちょっと杏の様子を見に帰ってくるわ。」とは、言えない距離。

行っても大丈夫なのか?
それとも、傍に居てあげた方が良いのか?
ずーっと悩んでいた。

そしたら昨日の遅くに、学校からのメール着信。
『明日の体育祭は、グランドコンディション不良のため延期とします。』
もう、神様からのプレゼントかと思ったさ。w

で、今日は家にべったり。
しかし、体育祭の予行練習の代休(そんなん必要なん!?)で休みの娘が
友達を連れて来ると言う。

『いつもの事を、いつも通りに』
先生の言葉が頭をかすめる。
警戒心の強い杏は、知らない人が家に入ると吠えるから
余計な神経を使わせてしまうんじゃないかと、躊躇する。
でも、出来るだけ沢山の人に撫でてもらいたい。
人の手のぬくもりは、最高の薬だと思うから。
なので、思い切って来てもらう事にした。
案の定初めは吠えたけど、吠え続ける元気はなかったので
すぐ大人しくなった。w

だけど家に居ると、ほんとロクな事を考えない。
病気の事を少しでも知りたいと思い、ついついパソコンを開く。
たどり着くのは、精一杯闘った子達。
闘ってる子じゃなくて、闘った子。
また涙が出る。

「病気の情報を知りたいから。」
と言う私に、友達は言う。
「もう、ネットはやめとき。
 病気に関しては、先生に任せるしかない。 
 みさは『お母さん』として出来る事をすればいいねん。」


先生が、息子の体育祭や仕事に行く事を勧めるのも
家に居てると、結局は良くない事ばかりを考えてしまうからだろう。
外に出て、余裕を持ちなさいって事なんだと思う。

けど、仕事なら仕方ないと割り切れるけど
休みの日は正直、10分の外出も怖い。

ごめんやで、あかんたれなオカンでさ。



 朝ごはんの後、うつうつと







プロフィール
HN:
misa
性別:
女性
自己紹介:

野良出身のにゃんこ三匹
くらら
しいな
たいち
と、暮らしています。


保護犬の幸せ探しのお手伝いを
はじめました。

過去記事は、こちらに。
HP:

2002年10月26日生まれ
プチフラッフィーコーギーの女の子
2016年9月8日
お星様になる
享年 13歳11ヶ月

2012年5月
悪性神経鞘腫と診断され、摘出手術
2014年5月 寛解

2014年9月
糸球体腎炎の疑いありと診断
2014年11月
投薬(ENACARD)開始
2016年3月
投薬(レンジアレン)開始
2016年8月
皮下輸液 開始
くらら

2012年8月くらいに生まれる
野良猫出身の女の子
2012年9月 保護
2013年8月 我が家の子となる
しいな

2013年6月くらいに生まれる
野良猫出身の女の子
2013年8月 保護
2014年6月 我が家の子となる
たいち

2014年5月くらいに生まれる
野良猫出身の男の子
2014年7月 保護
2015年2月 我が家の子となる

2000年10月30日生まれ
コーギーの女の子
2009年12月30日
免疫介在性溶血性貧血で
お星様になる
享年 9歳2ヶ月

コーギースタイル Vol.27

辰巳出版より 2011.5.30 発売

杏の闘病記を掲載していただきました
巻末 P90~P93
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