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いっときの危機からは、ちょっと落ち着いた感じ。
パルスがきつかったんかなぁ。
そうほっとするのも束の間で
今度は貧血が進んでるっぽい。

歯茎が白いと言うよりも、黄色。
黄疸で、まっ黄色。
もちろんお腹もまっ黄色で、鼻の周りも黄色い。

溶血、止まらんなぁ。

「一週間で輸血なんて、大丈夫ですか?」
「大丈夫やって言えるのは一桁位のモンやな。
 初めから言ってたけど、生きてるのが不思議なくらいやねんからな。」

今日も、先生に怒られた。

立ったり歩いたり伏せの姿勢で、頭を持ち上げてるのは
一日の内、30分もない。
あとはずーっと寝てる。
てか、寝てはない。目は開いてる。
横になってる。

ひぃひぃ、はぁはぁ言ってないから
今この時にでも、90%以上の危険で死んでしまう様には到底見えない。
だからつい、楽観視してしまう。
そしてその結果、先日『死』と言うモノを本当に間近で実感して
慌てふためいてしまった。
病院に連れて行った時から、もういつそうなってもおかしくない状態なのに。
危機感がないな、私。

明日は血液検査。
PCVの数値が怖いなぁ。


 杏の布団で堂々と寝る李。困惑気味の杏が可愛い。





沢山の方に、杏への輸血の協力を呼びかけていただいています。
ありがとうございます!
ダメな飼い主で、正直一日の内半分は落ち込んでいます。
だけど、会った事のない杏のために
沢山の方が応援してくれている、祈ってくれている。
何よりも心強く、大変嬉しく思っています。

なかなか皆さんの所へご挨拶にいけません。
どうか、お許しくださいね。


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昨夜は荒く早かった呼吸が、だんだんと浅く小さくなっていく。
これは、安静の体勢に入ったからなのか
それとも呼吸が弱っているのか、不安になる。
背中をさするのに、そっと置く手の重さにさえも
杏の体に圧をかけてしまうんじゃないかと、躊躇してしまうほど
ほとんどお腹は波打たない。

それでも、なんとか朝を迎えた。

朝ご飯、いつもより食べれる量は少なくなった。
おしっこはなんとか出てる。
ウンチも最初は固まってる。

昨日の息絶え絶えに比べたら、元気に見える。
だけど、ずーっと横になったまま。
でも、外におしっこに行くとしっかり立って用を足す。
(した後は、すぐにへばってるけど。)

12時、病院へ。
今の杏の状態からして、もうパルスは無理だろうとの事。
体調が落ち着いたら、ガンマガードを試すことにした。

昨日、10.2kgあった体重が、9.4kgに減った。
利尿剤のおかげで、腹水が少し抜けたのか
それとも腹水はそのままで、杏の体重だけが落ちたのか。
今日も利尿剤の注射。
そして、免疫抑制剤の経口投与再開。

家に帰ったら、嘔吐。
朝ご飯が全部出てしまう。

やっぱりずーっと寝たまま。

夜ご飯、食べない。
朝ご飯吐いたから、お腹空いてるはずなのに。
どうしたら食べてくれるかと考える。
牛乳がダイスキだから、少量の牛乳でふやかしたらなんとか食べてくれた。
牛乳はお腹をこわしやすいと言うけど
今まで一度も下痢になった事がないから大丈夫だと思ったけど、夜に下痢。
やっぱり体が弱ってるから。
その後ずーっとお腹がぐるぐる鳴ってた。
ただ、さすってあげることしかできない。
私のせいで杏にしんどい思いをさせてしまった。
ごめん、あんちゃん。




ガンマガード、なにぶん高価な薬。
今の杏の状態では、使えそうもない。
今後も使えるかわからない。
キャンセルできるのか、メーカーさんに聞いてもらった。
「二・三日中に返事をください。」
昨日、そう言われた。
それからずーっと悩んでいた。

納品してもらって、もし使えなかったら?
キャンセルして、体力が回復して使えるチャンスが来たら?
どっちかを選ばないといけないなんて。

今日病院に行ったら、ガンマガードは届いてた。
薬の入ってる袋には、メモが貼ってあって
「返品は10/31までで結構です。頑張ってください。」
そう書かれていた。
担当の方が、頑張ってくれた。
嬉しかった。

犬を飼ってる友達に、供血してくれる若い大型犬の知り合いがいないか聞いている。
「声、かけたよ。」
「聞いてみるって。」
そんなメールが届く。
sashaさんも自分のブログに杏の事を書いてくれて
輸血に協力してくれる人を探してくれてる。

仕事も随分休んでる。
「今は傍に居たって。」
そう言って、私の代わりを皆が埋めてくれてる。

沢山の人が杏のために動いてくれてる。
なのに、私は泣くばかり。

ご飯も頑張って食べようとして、おしっこだってきちんと自分でする。
杏だって、まだ生きる気でいる。
だから、私が諦める訳にいかない。

友達が言ってくれた。
『出せる手は全部使うのが、闘いだよ。』って。

出せる手かぁ。
私には後いくつそれがあるだろうか?







午後から雨と言う事と、翌日が休診日と言う事で
朝から獣医さんは混んでいた。

昨日帰ってからの様子を伝えて、預けて帰る。
李も血液検査をしてもらおうと、一緒に連れて来てたけど
今回は見送り。

随分と李の事を構ってあげれる余裕がないから
家では鳴きまくり。
ストレス、溜まってるのは目に見えてわかる。
なので、ほんの気休めかもしれないけど
帰りに公園に寄って、一緒に走ってあげる事に。

 李、いつもごめんやで。

病院から3時半に迎えに来てくれと電話。
再度、李と一緒に出掛ける。

出てきた杏は、昨日のパルスの後よりも調子が良さそう。

今日はパルスだけでなく、レントゲンで肺の検査。
(鼻水が出るようになったので。)
肺は問題なし、心臓も問題なし、腎臓も問題なし。
胸水も今の所は見られないとの事。

後、昨日は10kgだった体重(初めて診察を受けた時は9.6kg)が
今日は10.3kgに増えていたため、少し腹水を抜いた。

ただ、血小板が随分と少なくなってるから
血が止まりにくくなってるそう。

腹水を抜くために、刈られた毛の下に見える肌は
悲しくなるくらいに黄色だった。

家に着いて、カラーを外してあげると
今日は前足のテープを外す元気がある。
薬がきつくて寝がちだけど、ご飯も完食。

ただ、先生からおしっこの量が増えると言われているのに
全くその気配がない。

夜、呼吸がかなり荒くなる。
眠いだけなのか、朦朧としているのか
呼びかけにもあまり反応しない。
パルスがきつくて苦しいのか
それとも体が苦しいいのかも、わからない。

その様子を見た娘が、ココに来て初めて泣き出す。
泣いている私を見ても
「母さんがそんなんやったら、あかんやん。」
「まだあかんって決まった訳、ちょうやん。」

そんな風に叱ってた娘が
「最後まで泣かんとこうと思ってたのに。」
って、泣いた。
彼女なりに、一生懸命我慢しててんな。

眠れない夜を一晩過ごし、何とか朝を迎えた。

この病気になって、初めてご飯を残した。
相変わらず、おしっこの出も悪い。

朝8時半頃、「洗濯物、干してくるからな。」と杏に声を掛けて
ベランダに出た。
杏を見ながら洗濯を干してると、「ひっ、ひっ。」と聞こえてきた。
あわてて駆け寄ると、しゃっくりの逆で
「ひっ、ひっ。」と、吸い込んでいる。
呼吸も弱い。
呼びかけにも反応が鈍い。

もう、だめだと思った。
10時に獣医さんに行く予定だったけど、連れて行けそうにない。
病院に行けそうにないと留守電を入れ、体を撫で続けた。

抱いてあげようと抱えたら、少し反応があった。
もう一度病院に電話する。
「今すぐに来て。」と言う先生に
思わず「連れて行くんですか?」と言ってしまう。
「このまま家で看るんか?」
先生にそう言われて、目が覚めた。
「送ってくれる人、探してきます。」
杏を腕の中から下ろしたくなかったから、隣の友達に頼むつもりで
杏を抱いたまま、外に出た。
だけど歩く振動で杏が起きたので、そのまま私が連れて行く事に。

病院に着く。
昨日10kgに減った体重が、10.2kgに増えている。
腹水?
それとも胸水?

診察台で、決して伏せる事のなかった杏。
今日、初めて伏せをした。
立つのがしんどいんだろう。

「今日のパルスはやめとこう。
 おしっこが出るように、利尿剤だけ入れておくから
 しっかり様子を見るように。
 明日の様子をみて、明日からの治療を考えような。」


初めて先生の前で泣いた。

家に連れて帰るなり、吐きまくる。
朝ご飯はもう胃にはないだろう。
ご飯を出しても、首をそむける。
横になったまま動かない。
私もずーっと横に付いていた。

今にも消えそうな呼吸。
呼びかけに時々瞳を上げるけど、殆どは閉じたまま。
眠いだけなのか、それとも意識が遠のいているのか
やっぱりわからない。
時々痙攣する。

前足を持たれるのが嫌いな杏。
私が握ると、いつだって拒否。
なのに、今日はじっと握らせたまま。
拒否する元気もないのかな?

マイナスな考えだけは絶対にあかん。
そうわかってるけど頭の中はマイナスだらけだった。

それが少し好転したのは、耳に体温が戻ってきた事。
おしっこさせに外に出ると、自分で立って足す事。
昼にいくらご飯をやっても食べなかったのに
いつもの量とはいかないけど、夜にはそこそこの量を食べれた事。

そして今
昼間の呼吸とはうって変わって、早い荒い呼吸。
だけど耳も手も暖かいし、舌の色も随分良い。
多分、危険な状態にかわりないだろうけど
昼に泣き尽くしたからか、私は今落ち着いている。

ただ今夜も、眠れない夜になりそう。

 杏の傍でヘソ天で寝る李。
                    わかってるんだか、わかってないんだか。








夜、病院からお迎えの電話。

輸血は無事成功。
PCV値、14%から24%に底上げ。
それと同時に、パルス療法の初日。
こちらも、問題なく終了。

この血、どれくらい杏の体内に留まってくれるかな?
「二週間、あって欲しいねんけどなぁ。」
先生は言った。

点滴のプラグを付けたままだから、杏はカラーを付けていた。
(いつも止血のテープ、一撃で外してしまうから。)
輸血で元気になってるはずなのに、元気がないのは
カラーのせいなのか
それともやっぱりパルスがきついのか。

家に帰って、一番に水を飲みに行く。
カラーが邪魔で、上手く飲めない。
器を口元に持っていってあげるけど
それでもいつもみたいに飲めない。
なので、途中で止めてしまう。
脱水が心配。

ご飯もそう。
いつもの器でなくて、食べやすそうな器に入れてあげたけど
食べたのはいつもの半分。
食欲がないのか、カラーのせいなのか。

腹水の予防のため、強心剤の追加。
おしっこがいっそう大変になるって先生は言ってたけど
そのおしっこさえも行きたがらない。
そうなると、今度は膀胱炎が心配に。

副作用でどんな夜になるかと心配したけど
朝までほぼ定位置で寝てた。

朝、おしっこ。
やっぱりまっ黄色。
溶血は止まってなさそう。

ご飯をきちんと食べて欲しいから、ご飯の時だけカラーを外す事にした。

いつもの量、完食。
やっぱりカラーが嫌やったんやな。
その後少し様子を見てたけど、いつもなら一撃に外す止血テープ。
体がしんどいのか、外す元気もない。
なので、カラーは外したままにしておく事にした。
昨夜に気付いてあげれたら
ストレスを与えることもなかったのに、って反省。



今日、二回目のパルス。
ぐったりしてる姿を見るのはつらいけど
もしかしたらこの治療が、杏の命を繋いでくれるかもしれないなら
頑張ってもらうしかない。






コメント・メール…
温かい言葉に励ましの言葉、本当にありがとうございます。
もともと涙腺の弱い私は、読むたび正直洪水状態です。

先日もお友達から、虹の写真が送られてきました。



この一週間で二度も虹を見れるなんて。
もしかしたら良い方に動いていくのかも、なんて思ったり。
(その割には、泣きすぎですよね?

今私は皆に支えられながら、奇跡が起こるのを待っています。

そろそろお迎えの時間です。
行ってきます。



「何もしーひんかったら二週間もたへん。」
先生の言葉を、一晩考えていた。
もし輸血で何かあったら?
二週間あるかもの命を、今日の輸血で亡くすかもしれない。
そう思うと、怖くてたまらなかった。

10時、病院に。
なかなか病院に入ろうとしない。
それだけで「万が一」が頭をよぎる。

クロスマッチの結果を待つ間、外を歩かせる。
いつもはお散歩がてら、歩いて来る病院。
杏は帰れると思ったのか、家への道を歩き出す。

ちゃうねん、あんちゃん。
これからやねん。
きっとまた、歩いて帰れる日がくるから。
抱っこして、病院に戻る。

クロスマッチの結果はOK。
早速輸血にはいる。
今日は「頑張るんやで。」って、声を掛けられた。

まずは輸血が無事終わる事。
その次が、もらった血が少しでも長く杏の体に留まってくれる事
その次が、パルス療法が効いてくれる事。

そんなに願う事は、欲張りですか?




 行って来ます。


プロフィール
HN:
misa
性別:
女性
自己紹介:

野良出身のにゃんこ三匹
くらら
しいな
たいち
と、暮らしています。


保護犬の幸せ探しのお手伝いを
はじめました。

過去記事は、こちらに。
HP:

2002年10月26日生まれ
プチフラッフィーコーギーの女の子
2016年9月8日
お星様になる
享年 13歳11ヶ月

2012年5月
悪性神経鞘腫と診断され、摘出手術
2014年5月 寛解

2014年9月
糸球体腎炎の疑いありと診断
2014年11月
投薬(ENACARD)開始
2016年3月
投薬(レンジアレン)開始
2016年8月
皮下輸液 開始
くらら

2012年8月くらいに生まれる
野良猫出身の女の子
2012年9月 保護
2013年8月 我が家の子となる
しいな

2013年6月くらいに生まれる
野良猫出身の女の子
2013年8月 保護
2014年6月 我が家の子となる
たいち

2014年5月くらいに生まれる
野良猫出身の男の子
2014年7月 保護
2015年2月 我が家の子となる

2000年10月30日生まれ
コーギーの女の子
2009年12月30日
免疫介在性溶血性貧血で
お星様になる
享年 9歳2ヶ月

コーギースタイル Vol.27

辰巳出版より 2011.5.30 発売

杏の闘病記を掲載していただきました
巻末 P90~P93
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