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水曜の血液検査で、かろうじて数値は上がったけど
この下がった原因は何なのか、ずっと考えていた。

だけどいくら考えても、私が辿り着く考えは一つ。
ガンマガードの効力が切れたんじゃないか?

ガンマガードの事を調べていて見かけた。
効力は約一ヶ月だと。
ガンマガードを投与したのは、10月の末。
そう、効力が一ヶ月だとしたらちょうど一ヶ月くらいになる。

先生にも聞いてみた。
数値が下がったのが、ガンマガードの効力が
切れたからじゃないのかって。

先生は否定した。
ガンマガードの効力はあって、一・二週間だと言った。

先生がこの病気でガンマガードを使ったのは、杏が初めて。
なので、先生が『一・二週間』だと言う根拠に少し疑問を持った。

もう少し、ガンマガードについて知りたくなった。
色々と調べたけど、私の知りたい答えは何処にも見つからなくて。

「お薬を扱っている人に聞けば分かるかも?」
そう思ってはみたけど
獣医さんも人間のお医者さんも、知り合いには居ない。

その時、ふと思った。
薬剤師さん!

私は、医療機器の会社に勤めていた。
そこには薬剤師さんも居てた。

そうだ、あの先輩に連絡を取ってみよう。

会社を辞めて、もう二十年ほど経っては居るけど
幸いにも、三年程前に職場の同窓会をした。
三年くらいのご無沙汰なら、と思い切って連絡を取ってみた。

先輩は快く引き受けてくれた。

そして、今日その返事が届いた。
お願いから少し時間が経っていたのは
ガンマガードの学術担当の方に、コンタクトしてくれてたからだった。
まさか、担当の方から話が聞けただなんて夢みたい。
先輩には、ホント感謝!

担当の方も、この薬が犬に使われている事は
文献か、どこかで聞いた事があるそう。
ただ、犬のデータはないのであくまでも予想との事。

まず、ガンマガードの体内での半減期(体内での効果持続時間の目安)。
25日~30日程度。

ただし、ガンマガード自体ヒトから作られており
犬とっては「異種タンパク」なので
犬の場合は、上記期間より短くなることが予想されるとの事。

この結果から、今回の数値の下降は
ガンマガードの半減期により
効果が少なくなってきたとも考えられるのではないか、との事。

そして担当の方は
アラバ錠(レフルノミド)との併用に疑問を持たれた。
アラバ錠は強力な免疫抑制剤らしいから
ステロイド剤がファーストチョイスであるとの事。

多分、学術的にはそうなんだろう。
それで落ち着いてくれれば、それに越した事ない。
だけど、ステロイドじゃ効かないんだもの。
だから、この病気にはもっと強力な抑制剤が必要で
その一つがアラバ錠なんだと思った。

このアラバ錠、副作用に骨髄抑制がある。
私、知らなかった。
調べてみれば、そう書いてあった。
今更ながら、驚き。ビックリ。

なので、この副作用がもしかしたら
数値を下げているという事もありえると、担当の方の考え。



ガンマガード投与して一週間後から、アラバ錠を服用している。
そしてその一週間後に造血反応が出た。

この時系列からいけば、正直
ガンマガードが効いたのか、アラバ錠が効いてるのか分からない。
だから、骨髄抑制があるからアラバ錠を切ると言うのは
かなり勇気の居る選択なのだ。

明日、また血液検査。
数値が横ばい以上なら、問題ない。
だけど下がっていたら、この事を踏まえて色々と考えなければいけない。

だけど、下がってる要素は見られない。
ただ、珍しく激しい下痢。
それだけが少し心配。

杏は明日に備えるためか、20時頃からずっと寝たままで
この時間になってもピクリとも起きやしない。
そろそろお薬を飲んで寝ないと
母さんは明日から4時半起きなんだよぉ。

とにかく数値が、安心に向かってくれる事を願うだけ。



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ドキドキの水曜。
血液検査の日。

この三日、数値が下がる要素はやっぱり何もない。
食欲・うんち・おしっこ・機嫌
何一つ、問題ない。

だから、ドキドキ。

結果。
22.2%。
上がってた。

数値が上がった事は、とっても嬉しい事。
だけど先生が言った事は、決して喜べる事じゃなかった。

外注に出した血液検査の結果、網状赤血球数の反応が薄い。
網状赤血球とは、赤血球のそのひとつ前のまだ未熟な段階
簡単に言えば、できたてほやほやの赤血球の事。
それが少ない。
要するに、血を作る力が弱いって事。

造血反応が出た時の網状赤血球数は、151。
今の杏のヘマ値だったら、まだ20くらいの網状赤血球数が欲しいところ。
なのに検査結果は、5。

これからの経過を見てみないと何とも言えないけど
この結果から、もしかしたら杏の骨髄は
20%くらいのヘマ値で正常だと勘違いして
積極的に血を作る事を止めてしまうのかもしれない。

確かに杏は、20%もあればぐったりすることもないし
15分くらいの散歩にも、自分で歩いて行く。
少しの不自由はするけど、充分生活していける。

だけど、20%なんて数値。
急変したら、一気に危険なレベルまで下がってしまう。

せめて30%。
それくらいなら、本当に安心できるのに。

だけど、取りあえずは下がってなかったから
今回は次の手を使う事もなかった。
喜ばなきゃな。

この見解が取越し苦労である事を願って
次の検査まで、また頑張ろう。
目標の30%まで、頑張ろう。





李、シャンプーされました。
ホワホワと言うよりも、モサモサ。w
だけど、良い匂い。
杏のシャンプーは、まだまだオアズケ。
もう、何ヶ月洗ってないやろ。




一度は持ち直したものの、何度も再発し
それも乗り越えて今、元気に頑張ってるわんちゃんや
別の病気と闘って
やっぱり今、元気で頑張っているわんちゃん。
そんなわんちゃんの飼い主さんから、メールを頂く事もある。

杏と私よりも
もっともっと大変な思いをされてきたわんちゃんと飼い主さん。

私も出来るんだろうか?
そう思いながら、二ヶ月が過ぎた。

出来る・出来ないじゃなくて、するしかなかった。
そんな二ヶ月だったなぁ。



「私が負ける訳に、いかない。」
そう思うほど、皆さんは大変な闘いを乗り越えてこられた。
そして、いろいろあったけど
今、楽しく過ごして居られるのが伺える。
もちろん消せない不安を抱えながらだ。

やっぱり私も負けてられないなぁ。

まずは、明日の血液検査。
杏、がんばろーね。



明日に向けて、体力温存中。


月曜に仕事が入った為、本日病院へ。

月曜の夕方の診察でもよかったんやけど
他の患者さんが待たれていたら、先生とゆっくり話せないから
今日の診察終了時間ぎりぎりに行く事にした。

実は、かなり期待してました。
だって、散歩も随分と歩けるようになったし
それも軽快に歩いてたから。
家の階段だって、今までは抱っこが当たり前やったけど
最近は自分で上がりたそうな素振りを見せてたし。
食欲も旺盛。
おしっこの色にも問題なし。
お腹もピンクでたっぷんたっぷんしてない。
前回の病院の日から、少し緩かったうんち。
その数日前に、貧血のサプリがなくなってしまい
今まで飲ませていた総合のサプリでなく
鉄と葉酸それぞれのサプリに変えたのが原因かと思い
二・三日前からソレをストップさせたら、うんちもしっかりした。

うん、何も悪いトコはない。

ただ一つ、気になった事がある。
目の淵が黒くなった気がしてた。
特に下まぶた。
太っいアイラインを引いたみたいで。
ネットで色々と調べてはみたけど
満足な答えを見つける事が出来なかった。



診察室に入って、まず体重測定。
ほぼ、この病気で病院に来た時の体重に戻ってた。
そして、気になってた目の事を先生に言う。
「いいやん、しっかり隈取できて。」
そんな冗談を言いながら、杏の目を見た先生が
「ん?ちょっと黄色いなぁ。
 けどお腹は大丈夫やし、問題ないやろ。」

あぁ、焦ったぁ~。

そして、血液採取。
今日は肝臓等の数値のチェックで外注に出す為に
いつもより多めに採取。

「今までやったらこんなに多く抜くの、怖かったですよ。」なんて、笑って話して。
結果が出るまで、待合室で待機。

再度呼ばれて入った時の先生の第一声が
「下がってるわ。」

「まじですか?!」
なんて、私も友達に聞くみたいに言ってしまった。

数値は、20.2%。
前回より3%少し、下がってた。

正直、なんで?!って感じだ。
下がる要素なんて、見られない。

だけど、よくよく考えたら
20%って数値は杏にとって、全然しんどくない数値。
ぐったりする訳ないし、散歩にだって行って当たり前。

今までが順調過ぎた。
うん、怖いくらいに良くなってたから。

「調子にのるなよっ!」
なんて、神様からの忠告なのかもな。

ただ良かったのが、溶血はしてない事。

水曜に再検査。
それで数値が横ばいなら、OK。
もし、下がってたら…?
また何か治療を試みなきゃいけない。
次は一体何をしてあげれるのか?
まだ手はあるのか?

「杏自身は元気そうやねんから、あんまり考えやんときや。」
診察室を出る時に、先生はそう言った。

そそ。
まだ下がると決まった訳じゃない。
数値が下がってるだけで、昨日の杏と何一つ変わってないんやから。
だから、悲観しない。
本当に悲観するのは、水曜の数値が下がってたらで良い。

後は、私がどれだけ杏の変化に気付いてあげれるかにかかってる。
よしっ、頑張れ。私。



腹巻姿の杏。
ちょっとバカボンのパパ風味?w




大好きだった腕枕を嫌がるようになったのは
よくよく考えたら、体調が悪くなってから。
最近はまた腕枕をせがむ様になってきた。

私はお布団が毛だらけになるのが嫌で
お布団で一緒に寝た事がなかった。
杏と李はリビングで、私は上の部屋で寝ていた。
だけど杏が病気になってからは、リビングで
杏のお布団の横に私のお布団を敷いて寝ている。

最近は杏、自分のお布団でなく私のお布団に入ってくる。
そして私の腕を自分の鼻で突き、腕枕をしろと言う。
もうそろそろ一緒に寝なくても良いんだけど
なかなか自分の部屋で寝ようと思えない。
あんなにお布団に毛が付く事、嫌やったのになぁ。
私が分離不安なのかなぁ。

昨夜もやっぱり杏は、腕枕をせがむ。
腕枕をしてやると、安心して寝る体勢に入り
いつもよりちょっと大きい寝息を立ててだした。

ん?
なんだかいつもより呼吸が早い気がする。
いや、正常か?

気になって、眠れなかった。

ほんのひとつき前は、あんなに気にした呼吸。
早くなったと思ったら、今にも止まりそうなくらい小さくなって
怖くて怖くて、杏の傍を離れる事ができなくなったっけ。
たった一ヶ月で、あの頃の事を忘れてしまってる。
なんて勝手なんだ、私。



黄疸でまっ黄色だったお腹も、ピンクになった。
腹水を抜くために剃られた毛も、チクチクと生えてきた。

一ヶ月、時間が進んだんだ。

今日、いつもの散歩コースの半分を歩いた。
しんどくなってから短くしたコースは、全部歩けた。
歩き方も、ボテボテでもトボトボでもなく軽やかに歩いてる。

ボテボテと歩く杏を見てきた、近所の柴犬の華ちゃんのお父さんは
今日の杏を見て「随分と良さそうやな。」って声をかけてくれた。

そう、随分と良い。
だけど、また貧血状態に変わりない。
25%なんて、まだ輸血が必要な子だって居るくらい
けっして安心できない数値。

しっかり気を引き締めていかなきゃね。


プロフィール
HN:
misa
性別:
女性
自己紹介:

野良出身のにゃんこ三匹
くらら
しいな
たいち
と、暮らしています。


保護犬の幸せ探しのお手伝いを
はじめました。

過去記事は、こちらに。
HP:

2002年10月26日生まれ
プチフラッフィーコーギーの女の子
2016年9月8日
お星様になる
享年 13歳11ヶ月

2012年5月
悪性神経鞘腫と診断され、摘出手術
2014年5月 寛解

2014年9月
糸球体腎炎の疑いありと診断
2014年11月
投薬(ENACARD)開始
2016年3月
投薬(レンジアレン)開始
2016年8月
皮下輸液 開始
くらら

2012年8月くらいに生まれる
野良猫出身の女の子
2012年9月 保護
2013年8月 我が家の子となる
しいな

2013年6月くらいに生まれる
野良猫出身の女の子
2013年8月 保護
2014年6月 我が家の子となる
たいち

2014年5月くらいに生まれる
野良猫出身の男の子
2014年7月 保護
2015年2月 我が家の子となる

2000年10月30日生まれ
コーギーの女の子
2009年12月30日
免疫介在性溶血性貧血で
お星様になる
享年 9歳2ヶ月

コーギースタイル Vol.27

辰巳出版より 2011.5.30 発売

杏の闘病記を掲載していただきました
巻末 P90~P93
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